模試成績はまずココをチェック!

こちらの記事でもご紹介したように、現在の歯科医師国家試験においては全国模試の活用が必須です。

最初に確認すべきこと

すでに受験生の皆さんは、全国模試の成績を日々の学習に応用していると思います。

が!!意外な盲点があります。

皆さんが参考にしている、その模試成績、母集団は何人ですか?

例えば前回の第114回歯科医師国家試験における出願者数は3852人、受験者数は3284人。そこから考えると、参考にする全国成績の母集団は2800人以上が理想。少なくとも2500人はほしいところです。

予備校によっては1000人台で紙の全国成績を出してしまうところがありますので、十分に注意してください。

学習相談でよくあるケースです。

一回目の模試では領域Bが凹んでいて、二回目には領域Cが凹んでしまったのですが、なんでこんなにコロコロ変わるのか、、、原因がさっぱりわかりません

うーん。成績表をみると、一回目と二回目で母集団の数が全然違うから、これで比較するのはちょっとマズイよ。

せっかく全国成績を基準に効率良い勉強を目指しているのに、そのデータそのものに問題があったら意味がありません。成績を見るときには必ず最初に「母集団(全部で何人のデータなのか)をみておきましょう!」

全国データの活用は

模擬試験の復習は、全国データを基準にしなければムダな時間がかかります。例えば、超難問。真面目な人ほど、がんばって時間をかけて復習しちゃったりするのですが、全国的な正答率が低ければ、そこまで時間をかける必要はありません。逆に自分が「難しいな」と感じても、全国成績が高ければ「わ!自分だけ知らなかったんだ!!」と相当な時間をかけて復習すればOKです。

ですので、模試直後の復習はざっと全体見直し程度にしておいて、全国データが出たらそこからしっかり復習しましょう。

で、最初の話に戻りますが、もしも送付された全国成績の母集団が2500人未満だったらWEBで閲覧できる成績を確認しましょう。こちらは提出者が増えるごとにデータが更新されますので、ある程度の人数になったらそれを基準にがっちり復習スタートです。

最後に確認すべきこと

データが更新されることを考慮して、直前期には「結局、自分は一年通して、どの合格基準に最もリスクがあったのか」最新データを見直しておくことをオススメします。母集団が変化しても、各合格基準の偏差値がそこまで変わらないケースもありますが、逆に「一番凹んでいるところ」が変わっているようなケースもあります。本当に最後に力を入れるべきところはどこなのか、より正しい数字を使って確認しておきましょうね。