予備校生の自習時間1

予備校に通い始めて、そろそろ環境にも慣れてきた頃でしょうか?皆さん、きっとそれぞれの課題を意識して目標に向けて着々と学習を進めていることと思います。今回は、ぜひ気をつけて欲しい「自習時間」についてアドバイスをお届けします。

まず、同じ予備校に所属していても、成績の上がり方には個々に大きな差があります。その要因として、現段階でもっとも意識して欲しいのが自習時間です。どの予備校もそれぞれの受講生が「おおよそどの程度自習しているのか」ある程度把握はしているでしょうが、管理には限界があります。それゆえ本人の意識次第では「実は全く自習が足りていなかった」ということも少なくありません。今の自分の状態で問題ないのか、ぜひ確認してみてくださいね。

当日の復習が2時間ほどで終わる人

スタート時の学力差、それぞれの科目の得意度によって、当日の復習にどの程度の時間がかかるかは個人差があります。ただ、一般的には予備校スタート時にかかる復習時間は3〜4時間。もし毎日、それよりも早く終わってしまっているなら、少し復習が雑なのかもしれません。ざっと見直して終わり、わからないところを調べて終わり、ではなく、理解できたところをきっちり覚えるところまで日々完了させていきましょう。また演習問題の復習も、解き直しなどではなく、「誤り選択肢も含めて、全て理由が説明できるところまで」十分に理解しておきましょう。

もちろん中には「雑にやるつもりはないけど、あっという間に復習が終わってしまう」人もいるでしょう。その場合は、人から客観的なチェックを受けるのが一番!ぜひ「自分なりに復習が一通り終わった段階」で予備校の先生に口頭試問などお願いしにいきましょう。その際には「目的の共有」ができると効果は何倍にもなりますので、お願いする先生に「復習がきちんとできているか確認したい」ことをまずは伝えてみてください。

当日の復習が深夜までかかる人

現役生、特に直前期などは深夜まで勉強していた人も多かったでしょうから、その時の習慣でかなり遅い時間まで勉強している人もいるかもしれません。また自分の受験結果を真摯に受け止め、一つひとつをきっちり丁寧にやっているからこそ時間がかかっているのかもしれません。そのことは、本当に素晴らしいことです。

ただ、そんなふうに頑張れている方にこそ伝えたいのですが、〆切を意識することも非常に重要です。国試対策は「締め切りまでに間に合わせること」が大切。「何時間かかってもいいからやる」というのは「何年かかってもいいからやる」につながります。

まずは「1日のタイムリミット」を設定してください。予備校のカリキュラムにもよりますが、5時に終了したとして、そこから3〜4時間、つまりは8時から9時くらいをタイムリミットとし、その枠の中で最大限のパフォーマンスを上げることを考えましょう。

この時期はまだまだ勉強法もいろんな試行錯誤ができます。時間を区切ることで、どういった方法が自分にとって効率的なのか、今のうちに見つけられたら無敵です!その中でも調べ物の「上限時間」は必ず設定してください。ひとつの項目について10分調べてわからなかったら付箋を貼って次に進み、後からまとめて質問しに行きましょう。まずは自分で調べることが大事。でもそこに時間をかけすぎることは結果につながりません。

自分にとってパーフェクトな生活パターンを見つけましょう

新生活がスタートして、いろいろとやらなきゃと焦っている人も多いでしょうが、まず最優先すべきは「自習時間も含めて日々の生活パターン」を確立することです。時間を組み立てることは、上記のようにパフォーマンスをコントロールすることにもつながります。

既卒生は夏までが勝負。試行錯誤する時間は今しか取れませんし、逆に今のうちに自分にとって最も良い生活パターンが見出せれば、大きな大きなアドバンテージを持つことができます。ぜひ、この機械に確認してみてくださいね!