万が一に備えて

受験生の皆さん一人ひとりの人生に関わることですし、結果は発表日まで誰にもわからないので、これまでは発表日前に「万が一のこと」にはあまり触れないようにしてきました。

ただ、ここ最近は新型コロナの影響で各予備校の通学コースは定員を削減していることもありますし、発表後すぐに動いたにも関わらず希望の予備校に入れなかったというケースも少なくありません。

また、とりあえずできる準備はしておかないと気持ちが落ち着かないという人もいるでしょう。

「既卒生になった場合の選択」について以下の記事にまとめていますので、早めに検討しておきたい方はまずは↓こちらをご覧ください。

大手予備校2社で迷ったら

結論からいうと、それぞれの予備校で教えられることはほぼ同じです。特に「歯科国試に必須のポイント」は必ず講義に含まれます。まぁ当然といえば当然ですよね。それゆえの大手です。

講義の質が受験生としては最も気になるところでしょうが、これもなかなか難しいところです。講師と皆さんとの相性もありますし、多くの講師がいるゆえに全科目すべて自分にぴったりということはあまり無いでしょう。

出張講義などで「この先生わかりやすい!」と思ったとしても、その講師が担当している科目が自分にとって得意科目だったらあまり旨味はありません。(自分と相性の良い科目は多少わかりにくい説明でも理解できます)講師を選択基準にするなら、自分の不得意科目を担当する講師をチェックしましょう。

まぁ結局のところ、集団に与えられるもので大きな差はつかないのではないかと個人的に思います。

それより結果に直結するのは「マンツーマン対応の豊富さ」です。質問対応や学習相談、これらには当然ドクター業務のコストがかかります。それでもメニューに含めるのは、集団講義だけではカバーできないリスクがあるから。

確実な合格を目指そうと思ったら、受動的に講義を受けるだけでなく、自ら動くことがとても大切です。「質問したい」「相談したい」と思ったときに、それに応えてくれる予備校をぜひ選んでください。

私は数年前まで大手予備校で既卒生コースを担当していましたが、そこで定期的に学習相談にきてくれた受講生は90%以上の合格率をあげていました。ただ、種明かしするとこの実績は私の指導力というよりも、「自ら課題解決しようとして学習相談を申し込み」「継続的に客観的な意見を求め」「学習相談で約束したことを守ってくれた」受講生達のおかげだと思っています。

自発的に動くのってなかなか難しいこと。それを乗り越えて質問や相談にいったのに応じてもらえなかったら、その度に合格の芽はつまれてしまいます。もちろん無制限に対応することは、どの予備校でも不可能ですが、なるべく受け入れ体制が整っているところを選択しましょう。

一度は足を運んで

お住まいの場所によっては難しいかもしれませんが、予備校を検討するなら入会前に一度は個別相談や見学に行くことをおすすめします。

年間通して関わる場所ですし、やはり相性というものがあります。実際に現場を見て、スタッフの方や講師と話して、自分にとってしっくりくるかどうかを確かめましょう

見学なしでWEB申し込みというのも合理的ではあるのですが、意外にスタートしてから「本当にここで良かったのかな」「やっぱりあっちにしておけば良かったかも」という迷いも出がちです。

学費も安くはありませんし、念には念を入れておきましょう。

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