マークチェックの基本
必ず守ってほしいマークチェックの方法
歯科医師国家試験はマークシート形式で解答を提出しますが、毎年必ずといっていいほど、マークの失敗をする受験生がいます。
ありえないと思いますよね。でも本番の緊張の中では、ありえないようなことが沢山起こるのです。ぜひ十分な注意を払ってくださいね。
これから模試を受ける学年の方なら、ぜひ毎回の模試でも練習しておいてください。
チェック時間を必ず確保
最後のチェック時間は30分を目指しましょう。試験がスタートしたら、試験時間から30分引いて、おおよその解答ペースを決めておきます。
どんなに必死に考えて、正しい解答を導き出せても、マークでミスったら1点にもなりません。
実際に過去にあった事例です。本番で一生懸命考えて解いていたら時間ギリギリになってしまった。なんとか必死に問題を解き終わりマークを塗ろうとしたら最後に一つマーク欄が余っている。「どこからズレた???」あわてて頭から確認したものの、数問チェックしたところで時間切れ。結果は言うまでもありません。
いつも模試では時間が余っている人も油断禁物。本番ではほぼ例外なく、誰もが1問あたりの解答時間が長くなります。1問あたり数十秒でも、合計するとかなりの時間。途中でペースが乱れて無いか、必ず確認しながら進みましょう。
最後のチェック時間は30分。おそらくこれを意識した場合、多くの人は20分くらいは残せると思います。最低でも15分は絶対にチェック時間に残しましょう。正答率が低そうな難問でムダな時間を使うより、きちんと取れる問題を確実に取ることが最優先です。
チェックの順序は絶対に守って
一通り問題を解き終わったら、自信がない問題をもう一度見直したい。その気持は痛いほどわかりますが、そこはぐっとガマンです。
まずは「機械的なマークチェック」をきっちりと最初から最後まで行いましょう。
問ごとに「自分が選んだ解答をきちんと塗っているか」、「解答の数をまちがえてないか(1つ選べ?2つ選べ?」)、問題の内容は一切考えず全精力を機械的なチェックに向け、確認しましょう。
自信がない問題の見直しはその後です。
マルチタスクは「頭の回転を40%低下させる」という話をこちらの記事でもご紹介しました。
「機械のように正確にただひたすら確認すること」と「問題を考える」ことは切り分けましょう。こういった工夫の積み重ねが当日のパフォーマンスを最大限にあげていきます。
正答率が高い問題を確実にとる
何度でもいいますが、歯科医師国家試験では「皆ができる問題を確実にとる」ことが超重要です。
不合格になった場合、その原因となる失点は「今まで出題されていなかったような新規問題」ではなく「問題を解き終わった後に覚えていないくらいの定番問題」です。
せっかく努力を積み重ねてきたのだから、がんばった過去の自分を裏切らないためにも、取れるところは確実にとっていきましょうね。