114受験生は散々ですね、、、

非接触体温計

医療系資格の国家試験における新型コロナウイルス感染症対策方法が厚生労働省から発表されましたね。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15202.html

ただでさえ、新型コロナの影響で大学や予備校のカリキュラムも変更につぐ変更だったでしょう。ここまでの期間でも、例年の受験生に比べて勉強をじゃまする要因が大幅に多かったのに、最後にこんな爆弾、、、あんまりです。

新型コロナウイルス感染症対策、もちろん大切なことです。

病気で受験できなかった場合は再試はないのも、今にはじまったことではありません。

でも感染者の中には、ほぼ無症状の人もいるはず。自覚症状が無いのに、歯科医師国家試験を受けられないとしたら、どれほど無念なことでしょう。前後左右に監視カメラを設置してでも、個室受験は許されないものかと思います。

文句を言っても仕方ない。どうせ決定は覆らない。それはわかっていますが、ついつい「ひどすぎるなあ」とため息が出てしまいます。

ただでさえ、ナーバスになりがちな直前期。受験生の皆さんは言葉にできないほどの不安を抱えていると思います。

自宅に一人でこもることの弊害

年末の帰省もやめた。1月は自宅にこもる。

そう決めた人も多いでしょう。

リスクを極力低くするためにはもっともですし、今回に関してはそうすべきでしょう。

ただ、本来は「超直前期に自宅にこもって誰にもあわない」ことは絶対避けてほしい行動なのです。

人との接触や外出が少なくなると学習効率は下がる

自宅にこもって、誰にもじゃまされない状態の方が勉強に集中できると考えがちですが、実はそうでもありません。もちろん強い精神力があればその通りなんですが、一般的にはメリハリがつかず、時間をかけたわりには内容的に進んでないということがよくあります。

また人との接触や外出が少なくなると、無意識のうちに精神状態はうつうつとします。自覚症状がなくとも、落ち込みがちになったり、不安が増大したり、そんな変化がほとんどのケースでみられます。

超大切な最後の期間におかしな勉強をしてしまうリスクも

さらに、歯科国試対策のキホンは「皆ができるところを落とさないこと」ですが、直前期に一人っきりで勉強した人は、マニアックなところにハマってしまったり、他の受験生と全然違うバランスで最後の仕上げをしてしまったりすることがあります。

勉強は基本的に一人でするもの。雑談に近いようなグループ学習に意味はありません。

ただし、できれば「皆がいるところで、一人で勉強する」のが歯科国試対策では理想的です。朝から図書館に行き、ブースで一人で勉強。昼ごはんは友達と一緒にとって、皆何をどんなペースでやってるのか軽く情報収集。午後になったらまた一人で勉強。しめの一時間は皆で疑問点を持ち寄り、参加者のほとんどが知っていることならしっかり見直し、皆があまり知らないことならまぁスルー。

それができないのは、実はなかなかに厳しいことです。

考えられる対策

生活リズムは厳守

自宅学習では乱れがちな生活リズムですが、国試当日に最大限のパフォーマンスをあげるためには、今から体内時計をきっちり整えておく必要があります。

朝7時に起きることを何しろ厳守しましょう。毎朝、友達と時間を約束して、ビデオチャットしながら朝ごはんを食べるのもおすすめです。

軽い運動を毎日行う

受験生に多い「夜眠れない」悩みですが、これは頭ばかりが疲れて、身体が疲れていないことが原因であることも多いです。

人が少ない場所を選んで散歩したりして、身体にほどよい疲れを作ってあげましょう。運動そのものがストレスを緩和することも期待できます。

人とのつながりを意識的に作る

超直前期なので、だらだらと雑談したりすることは、もちろんおすすめできませんが、お互いにおかしな勉強に走らないように、またコミュニケーションを取ることで気持ちを少しでも楽にするために、定期的に短時間のビデオチャットなどを入れていきましょう。できれば4〜5人くらいで行うと、より偏りを防止できます。

たいへんな試練ではあるけれど

それでも立ち止まるわけにはいきません。

うんざりする気持ちは私もまったく同じですが、受験生全員の不利益ということは条件はみな同じ。感染予防も含めて、打てる手はすべて打っておいたら、あとはそれ以上考えても仕方ありません。不安や不満を吐き出すのは全然OKですが、同時に最後の仕上げはきっちりとやっていきましょう。

どうか、皆さんのがんばりが、きっちりと結果につながりますように。