114回はラストイヤーです
歯科医師国家試験出題基準は4年に一度、変更されます。
前回の変更が111回なので、次回の変更は115回。現在の出題基準による歯科国試は114回がラストイヤーです。
え!出題基準が変わるってことは、115回からは出題される内容が変わっちゃうの?
はい!毎回、いろいろと新しい内容が追加されます。
ただご安心ください。追加される項目はごく一部ですし、従来の定番内容がいきなり出題されなくなるわけでもありません。「まずは定番の内容を攻略」という基本方針にはかわりありません。
不安を感じなければならないのは「出題内容」ではなく「合格率」なのです。
合格基準の変更と全体合格率
グラフをちょっと見てみてください。
出題基準の変更は前回が111回、その前が107回、その前は103回でした。
グラフをご覧ください。まず103〜106回の期間の全体合格率の平均は70.7%でした。
まさかの107回全体合格率
衝撃が走ったのは前々回の出題基準変更年である107回の合格発表日。一気に全体合格率が63.3%となりました。段階的に合格率を下げるとはいえ、まさかここでいきなり1割近くダウンするなんて誰も予想していませんでした。
一過性のものであることを祈りましたが、結果として107〜110回の期間は全体合格率の平均が63.9%となりました。
そして前回の変更年の111回合格発表
前回の出題基準変更年である111回の発表日に祈るような気持ちでいたのは言うまでもありません。
107回のときのように、ここでまた一段回きびしくなるのか?
きびしくなるのなら、どの程度の数字になるのか?
60%はまさか切らないにしても、64%前後を推移してきた合格率が、60%前後になってしまったら、、、。
資格試験である以上、ある程度の成績がなければ合格できないのは当然ですが、受験する年によって不公平が生じ、理不尽な思いをする受験生が出ないよう、必死で願いました。
結果としては、それ以前の4年間とほぼ変わらず。さらに113回までの3回も安定しています。
今後はどうなるのか?
全体合格率が今後どうなっていくのか、そして出題基準の変更となにかしらの関連性があるのか、はっきりしたことは言えません。
ただ私自身は107回のショックを忘れることができません。数字としては6.8%の差ですが、そこには大勢の受験生の一人ひとりの人生がかかっています。
「歯科医師国家試験においては、こんなこともありえるんだ」
皆さんもぜひ、このことを覚えておいてください。
大学受験と違って、歯科医師国家試験対策の勉強は、一生使えるものです。
勉強しすぎて、何の損もありません。
どうかあらゆるリスクを念頭において、対策を行ってください。
114回受験生は
「現在の合格率で受験できるのは最後のチャンスかも知れない」と考えて、勉強を進めましょう。
制度が変わるときには、さまざまな噂なども多くなり、どうしても受験生のストレスは大きくなります。そんな変換期に巻き込まれることがないよう、このチャンスを最大限にいかしてくださいね。
絶対に、次の一回で決めましょう!!!
115回受験生は
2020年5月現在、5年生の皆さん。
残念ながら、115回歯科医師国家試験は4年に一度の変わり年となります。
乱暴かもしれませんが、もう最初から全体合格率は6割前後になると思って対策を進めてください。どのみちボーダー付近の点数では、結果は運任せになります。対策時点においてはボーダーを超えるのは当たり前、できる限りの高みを目指してください。
何しろ早めの対策が重要!できれば9月にはスタートしましょうね!!!