採点サービスの有用性
国試が終わって3日がたちました。皆さん、しっかり休めましたか?
予備校から解答速報も出つつあるので、自己採点の結果が気になって休むどころじゃない人も多いかもしれませんが、今すべきことはひとつだけ。採点サービスへの提出です。
今は「結果を知るのが怖い」という感情が先にたつかもしれません。でも数週間後、少し冷静になってくると「やっぱり採点サービスに申し込んでおけばよかった」と後悔するでしょう。提出しておけば、結果をみるタイミングは自分で選べますので、もしもまだ未提出だったら必ずやっておきましょう。
大手予備校2社、麻布とDESの採点サービスはどちらも提出しておくことをオススメします。特にDESは本日2月3日17時が提出締め切りとなっていますのでご注意ください。
採点サービスを使わなくても自己採点でおおよそのことはわかる。
そう思うかもしれませんが、「自己採点から推測できること」と「採点サービスから推測できること」には大きな差があります。発表日まではまだ1か月以上ありますし、その期間を有効に使えるよう最後の仕事を終わらせておきましょう。
問題ごとの領域は
自己採点と採点サービスの最も大きな違いは「領域予測」です。
必修以外の問題は領域A、領域B、領域Cに分類されますが、これは一切開示されません。そして出題基準に照らし合わせてみても、複数の領域の可能性が否定できない問題が必ずあります。
私も合格基準に領域が導入されてから13年間、毎年国試問題の領域予測を行っていますが、長い経験をもつ講師同士でさえ予測が一致しなかったり、解析プログラムを組み分析してみても確定が難しいことをいやというほど味わってきました。
まず、受験生個人が問題の領域を予測することは不可能です。
さて歯科医師国家試験対策事業者の中には領域予測を含めて公表しているところもあります。ただ、領域予測の精度は毎年の最終的な得点結果(厚労省からのハガキ)との照合によってブラッシュアップされます。それを考えると、データをより多くもっているところの方がより正確な予測ができるといえるでしょう。
平均点だけみても
採点サービスでは参加者の平均点や総評などが公開されますので、それを見れば良いと考えるかもしれません。
ただ、データは多くなるほどに、その精度が上がることは言うまでもありません。
例えば、必修が難しい年は
必修ができなかった人が採点サービスに出さない
→ 採点サービス参加者は「必修にそこそこ自信がある人」が多くなる
→ 必修の平均点があがる
→ 採点サービスに出さなかった人(必修ができなかった人)が平均点をみて愕然とする
→ 合格発表日まで不安でいっぱいの日々を過ごす
→ 発表日、採点除外等で難なくクリア
→ 発表日まで、もっとスッキリした気持ちで過ごせばよかった!と後悔
ということが起こりがちです。
1か月以上の自由な時間を過ごせる機会はそうそうありませんので、これは本当にもったいない!
またシビアな話、万が一の可能性が高くなった場合は引っ越しなどを含めていろいろと考えておかなければいけないケースもあるでしょう。
そのためには有用なデータが必要。そして自分にとって有用なデータにするためには、まずは自分もきちんとデータを提出することが必須なのです。
ここはシンプルに
どんなに考えても、現段階においてはデータが無い以上、結論は出ません。
・まずは採点サービスの提出を済ませる。
・採点サービスの結果が出るまでは好きなだけ遊ぶ。
・採点サービスの結果が出揃ったら、そこからしっかり考える。
自信がある人もない人も全員、すべきことはこれだけです!後から後悔しないよう、まずは今できることをしておきましょうね。