必修をクリアするために

さまざまな合格基準の中で最も攻略法が必要な必修問題。試験前の学習ももちろん大切ですが「本番、どう動くか」で点数が全然ちがってきます。

特に「模擬試験において領域Aに比べて必修の偏差値が5ポイント以上低い人」は、本当は解けるはずの問題が解けていないはず。非常にもったいない状態です。

一般問題に比べて必修問題は難易度が低いはずなのに、そこで得点できていないのは「考えすぎてこねくり回してしまっているから」です。8割必要と思うからこそ慎重になるのは当然ですが、その慎重さゆえに考えすぎて失点してしまったら元も子もありません。

歯科医師国家試験全般に言えることですが、特に必修問題は素直に解くことが大切です。必修問題をクリアするために「試験当日、必修問題を特別扱いすること」はやめましょう。

ただ、そうは言っても精神力だけで正確に自分をコントロールすることはできません。具体的に行ってほしいことを以下の記事でご紹介しています。この2つのルールを必ず守ってくださいね。

さて、素直に解くということは「自分の直感を信じる」ことでもあります。

直感には邪念の入りようがない。
長く考えると言うのは道に迷っている状態なんですね。「勝ちたい」とか余計な思考も入ってくる。
だから、いくら考えても分からない時は、最初に戻って直感にゆだねることがよくあります。

羽生善治

棋士の羽生善治さんの名言です。

ここで言う直感というのは、単なる勘ではなく、これまでの経験がすべて蓄積された上での「ひらめき」です。皆さんはこれまで本当にたくさんの知識を得て、たくさんの思考を積み重ねてきました。それがすべて集約されたものが直感となります。

どうか自分を信じてください。

深読みは禁止。ましてや理由もなく解答を変えることも厳禁です。

これまで努力してきた自分を裏切ることの無いよう、その直感を大切にしてくださいね。