模試は点数より偏差値

公開模試がスタートし「点数が低すぎてヤバい!」というお悩みが殺到しています。

まぁ模擬試験は毎回の難易度によって得点もかなり変化しますので(本番も同じですが)、点数を見てもあまり参考になりません。

たとえば必修。平均が8割だったら、いきなり必修だけで合格率50%になります。そんなことはありえませんので、模試でも歯科国試でも除外問題が出るわけです。必修では特に8割という得点率が気になってしまうのは当然なのですが、実はきちんと数字をみると必修より他の領域の方が超ヤバいということも。雰囲気に流されず、きちんと自分のデータをみて、本当に今すべきことをチェックしていきましょうね。

対策の要は偏差値

偏差値いまいちピンとこないなーという人も多いと思います。

でも実は皆さんすでに偏差値の元になる概念は理解しているのです。

矯正で「1SD」って出てきますね。これが標準偏差です。で、セファロ分析とか見るときに
「±1SDを越えていると普通ではない」って判定しますね。

偏差値50が集団の真ん中。おおよその平均です。(厳密な統計の話はここでは省きます)
1SD = 偏差値10です。
つまり
偏差値50+10→偏差値60:集団(受験生)の中で、めちゃめちゃ得点が高い
偏差値50ー10→偏差値40集団(受験生)の中で、めちゃめちゃ得点が低い
ということ。

偏差値を基準にすれば、問題の難易度を除外して、自分の習熟度をはかれます。(私は個人の成績データを見る時、得点そのものや得点率などはほぼ見ていません。あまり参考にならないので)

歯科国試はすべての合格基準を満たしたら勝ち。まずは偏差値で一番凹んでいるところを補強しましょう。万が一、一番凹んでいるところが偏差値40を切っていたら大ピンチ。すぐに対応して、次の模試でその効果を確認し、「どれだけ時間と手間をかけて、どれだけ偏差値があがったか」を参考に最後の戦略を組み立てていきましょう。

すでに公開2の受験も終わり、残すは公開3のみというケースが大多数でしょう。
効果判定のチャンスは残り1回。この機会を逃さないでくださいね!!