第114回歯科医師国家試験をふりかえる
そろそろ次の歯科国試も近づいてきましたので、前回の114回歯科医師国家試験を振り返っておきましょう。
114歯科国試終了から発表日まで
国試直後の受験生の悲鳴
114回歯科医師国家試験は問題難易度がかなり上昇し、試験終了直後にWEB面談を受けていた方からは「まったく手応えがない」「もう一年がんばります」といった報告をもらいました。それぞれ模擬試験でかなりの成績を収めていた方です。
またTwitterなどのSNSにも多くの受験生が「あんなに難しかったら一生合格できない」「一年間すべてをかけてきたのに悔しい」といった声を続々と寄せていました。
試験後の記事
歯科国試の結果は発表日まで誰にもわからないこと。また、無責任に扱ってよい話でもないため基本的には国試終了後に何らかの見解を出すことは差し控えています。
ただ114回に関してはあまりに受験生の方々の嘆きの声が大きかったため、急遽、試験翌日に以下の記事を公開しました。
こちらの記事は5000を超えるアクセスがあり、受験生や保護者の方から「結果はわからないけれど、まだ望みはあるとわかってよかった」と感謝の声をいただきました。
114回の合格発表
さて、合格発表日、蓋をあけてみると、予想のとおり全体合格率は例年とほぼ変化なし。ボーダーをみると確かに問題難易度はあがったものの、国試の難易度は変わりませんでした。結局、面談を受けた受験生の方々も、あれほど絶望していたにも関わらず、難なく合格していました。
確実な合格を目指すには
歯科医師国家試験の問題難易度は毎年少なからず変化します。
「今回は問題がカンタンで、ボーダーが高かったからダメだったー」
「今回は問題が難しくて、得点が低かったからダメだったー」
って、、、そんな軽いものでは無いですよね。一年が、人によっては一生がかかっている大事な大事な試験です。今の国試は「まんべんなく対策を行う」ことが鉄則。問題難易度が高くても低くても対応できるよう準備を進めましょう。
115回はどうなる?
過去5年の必要最低点(総合)は以下のようになっています。
110回 394点
111回 379点
112回 364点
113回 389点
114回 352点
最も高いのが110回、つまりこの回の問題はカンタンだったということ。
逆に最も低いのは前回の114回、つまりこの回の問題は難しかったということ。
先にも述べたように問題難易度がどうであれ、対応できるようにする準備は大切です。
とはいえ、前回の114回の問題難易度が高すぎたことは間違いなく、それを踏まえて115回の問題は準備されるでしょう。それを考えると、次回は平易な問題が増える可能性が十分にあります。もちろんこれは単なる予想ですが、暗記をおろそかにしていたり、ケアレスが多い人は要注意です。
もし標準的な難易度だったとしても、また可能性は低いですが引き続き高い問題難易度だったとしても、暗記やケアレス対策をしておくことは必修対策になりますので、決して無駄にはなりません。
戦略のひとつとして、ぜひ意識しておいてくださいね。