spee先生の国試後アンケート
有名すぎるので今さら説明の必要もないと思いますが、歯科国試の合格者分析などで多くの信頼を得ているspee先生のブログで第114回歯科医師国家試験アンケートの結果 その1が更新されました。
いつもながら適切なアンケート項目、そしてお忙しい中での結果集計、とてもわかりやすく整理された投稿、たいへん参考になります。心から感謝いたします。
受験生の感想も数多く記載されてますが、一つひとつ目を通しながら、首が痛くなるほど「だよね、だよね」ってうなづいてしまいました。今、本当につらい思いをしている人たちが数え切れないほどいるんでしょうね。キツいですね。本当にキツい、、、。
特に必修についてはspee先生も文中でふれているように「可哀想すぎる」ですね。問題の難易度設定が適切でなく、その結果として必修問題で削除が多くなるのは出題委員の先生にとって明らかな失敗。私もこれまで模試や講義で数多くの問題を作成してきました。作問のための勉強やトレーニングもしてきたので、問題作成の難しさはいやというほど理解しているつもりです。妥当性のある問題を作ることが簡単ではないことは百も承知ですが、必修問題が導入されてすでに約20年が経過しているのですから、少しずつでも改善してほしいと心から願います。
さて、一つ個人的に残念なのが昨年よりもアンケート参加人数が減少してしまったこと。国試直後に手軽にポチポチできるアンケートを実施していたところが他にいくつかあったため、それで気が済んでしまった受験生も多かったのかもしれません。でも、先にもあげたように、アンケートの項目設定や集計などの質を考えると、国試後アンケートはspee先生のところ一択だと私は思っています。正直、弊社でも国試後アンケートを実施する案がありましたが、分散することのマイナス面が大きいと考えてやめました。
よりよい教育を目指す歯科教育関係者であれば、spee先生のブログは必ずみています。全員では無いにせよ、出題委員の先生の中にも購読者はいるでしょう。少しでも「よりよい歯科医師国家試験」に近づくためには受験生の生の声が必要です。機会があれば、ぜひ後輩の方々にお伝え下さい。
2021/02/09追記
第114回歯科医師国家試験アンケートの結果 その2 が公開されました。新型コロナによる影響がさまざまな場面であったことを改めて実感しました。本当に酷な一年でしたね。予備校や大学への改善を求める意見もいろいろとある中、さまざまな配慮や尽力をしてくださった先生も多かったようで、その点においては少し救われた気持ちになりました。とはいえ、差が大きいですよね、、、。世界的に未曾有の事態ですから、対応の遅れなどは致し方なかった部分もあるでしょうが、寄せられた貴重な意見を参考に改善をはかっていただきたいと切に願います。