国試当日:必修を特別扱いしない
本番の必修攻略で最も大切なこと
必修で失敗するケースでとっても多いのが「考えすぎて間違えること」。
こちらの動画でもご説明しましたが、そもそも必修問題って「正答率が8割以上になるような、カンタンな一般問題」です。
「いや、カンタンじゃないよ」って思う人が大多数でしょうが
問題の難易度はカンタン
合格基準が厳しい
ですよね。ここはきっちり区別しておきましょう。
つまり、必修問題は本来「通常の一般問題よりスイスイ解けるはず」の問題です。ここに余計な時間をかけて、考えすぎて、こねくりまわして、解答がおかしな方にいっちゃう、、、。そっちの方がよっぽど危ういのです。それまでに培った実力をきちんと発揮するため、必修問題へのアプローチもきちんと考えておきましょう。
物理的に解答時間を制限する
必修にかなりの時間を配分する人がよくいますが、その時点ですでに「考えすぎている」可能性があります。必修問題の最も理想的な解き方は「瞬殺」です。必要な知識をきちんと覚えておき、それを正確に頭の中から引っ張り出せれば、1問解くのに10秒かかりません。
必修問題はほぼすべてタクソノミーⅠ型の「単純な知識の想起によって回答できる問題」です。ここに解釈は必要ありません。
【参考】問題作成マニュアル タクソノミーについては4ページ目に記載があります。
必修問題1問あがりの時間配分は一般問題より短めに、もしやや長めにするにしても一般問題と同じくらいにしましょう。
とはいえ「覚えたはずなのに思い出せずに時間がかかってしまう」ことは誰でもあるでしょう。こういったケースではファーストインプレッションで解答を出すことが一番です。勘のように思えるかもしれませんが、きちんと勉強してきたのであれば、無意識のうちにそれが直感につながるはずです。
「はじめて見た」とか「どこかに書いてあったような気がするけど暗記していなかった」場合にはなるべくメジャーそうな選択肢を選びましょう。もしかしたら得点できるかもしれません。
いずれにせよ、思い出せない、知らないからといって、そこで立ち止まることは得策ではありません。一度その問題は飛ばし(マークずれ防止のため、とりあえず何かしら選択肢はマークしておきましょう)後からもう一度戻ってくると、ぽんとひらめくこともあります。
現行の必修問題は各問題の先頭に位置するため、試験開始後はまだ頭が回っていない可能性があります。とりあえず全問題を最後まで解答すると、いつものペースがつかめてきて、頭も働きやすくなってきますので、そちらの方が勝率は圧倒的に高くなります。
何問できたか数えない
自信が無い問題は後から再度戻るために、何かしらの目印を問題用紙に残す必要があります。
ただ、試験中はもちろんのこと、一日目の試験が終了した段階で「確実に解けた問題が何問、自信がない問題が何問」というカウントは禁止です。
よく「一日目にカウントしないと、二日目に何問挽回しなくちゃいけないかわからない」という人がいますが、これね、、本当に意味ないです。
二日目にいっぱい取ろうと思って、取れますか?
一日目もきっといっぱい取ろうと思ってましたよね。
少しでも安心したい気持ちはよくわかります。一日目に8割以上取れていたら、緊張の度合いをぐっと下げることができますものね。でも、これってイチかバチか。皆さんご存知のとおり、必修で除外問題が出ない年はほとんどありません。つまりは「受験生の多くが8割取れない」年の方が多いのです。わざわざ自分で、自分の自信を削るような必要はありませんよね。
自らのパフォーマンスを最大限にあげるため、ぜひ守ってくださいね。