【5年生】現在のタイムリミットは
期間を分割して目標を明確に
115回歯科医師国家試験まで残り13か月。
って言っても、今ひとつピンときませんよね。むしろ、まだまだ時間は豊富にある気さえしちゃいます。
ここは「直近のゴール」と「そこまでのノルマ」を明確にしておきましょう。
直近のゴールは?
歯科国試対策のキホンは「全国データ」。実際に全国規模で戦うことを想定してスケジュールを組み立てましょう。今、5年生の皆さんが最初に全国規模で戦うのは6年生の5月に実施される、麻布デンタルアカデミーの基本模擬試験、通称「ゼロ模試」です。
そこを1つ目のゴールとしましょう。
目標設定は?
今からゼロ模試に向けて勉強するなら、全国順位は上位1/3くらいを目指すのが妥当です。
ただし、ここまでかなりサボってしまって、上位1/3はちょっと厳しいなっていう人は平均を目指しましょう。5月の段階で平均まで持ってくことができれば、その後の展望が開けてきます。
準備は?
準備なしに受験する模試に意味はありません。
何かしらの準備をする→模試を受ける→成績をみる→準備の「良かった点」と「悪かった点」を分析して、次のときに改善
これを繰り返すことが、合格可能性を効率的にあげていきます。
準備のすべてが成功する必要はありません。大切なのは「きちんと作戦を立てて、次にフィードバックすること」
勉強法もきちんと取り組んでいけば上達しますので、焦らず一つずついきましょう。
まずは国試を知る
ルールを知らずにゲームに勝つことはできません。
なにより先に「歯科医師国家試験対策」について、知っておきましょう。以下のシリーズをぜひご覧ください。
過去問1周は最低限終わらせる
過去問をやらずに国試対策はできませんので、最低でもゼロ模試までに全科目1周は終わらせましょう。
ただし、闇雲にやっても意味はありません。(むしろ丸暗記になってしまう恐れあり)1周目はとにかく時間がかかるものです。一冊あたりの上限時間は設定すべきですが、速さにこだわりすぎると、結局何も残らないことになってしまいます。
ポイントは
基礎は1周目はざっくり。「こんな項目が出題されているんだ」ということをつかめばOKです。その後、臨床系科目で関連する項目が出てきたら、一緒に基礎も見直していきましょう。
例)外科の神経疾患を勉強→解剖の神経関連の過去問も見直し
外科や衛生など、暗記要素が強い科目は「繰り返し」が大切です。できればゼロ模試までに2周まわしましょう。
補綴は「理解系科目」です。つながりが見えなければ、過去問を何周まわしても点は上がりません。しっかりじっくり1周目に取り組みましょう。ただし、あまりに長期間で設定すると、最初の方にやったことを忘れてしまい、つながりがむしろ見えにくくなりますので、複数の補綴科目を長期に渡って並行してやるよりも、期間限定で一つの科目に取り組む方が効果的です。
6年生のはじめで運命が決まるのはキツい
ゼロ模試の結果で、そこからの作戦を立てていきますが、この時点で「おそらく現役合格できる可能性は5%くらい」という厳しいケースもあります。もちろん結果はその後のがんばりしだいですが、そのレベルから1月までの8か月では死ぬほどがんばっても合格可能性50%が限界かもしれません。(成績のバランスなどにより、上昇幅は異なりますが、、、)
さあ6年生だ!これからがんばろう!ってときに、すでに限界がみえちゃってるのって、ものすごくせつないことです。それでもやるしかありませんが、なかなか気持ち的にはハードですよね。
逆に、現時点で対策をスタートしようかと考えている皆さんは、合格へのプレミアチケットを手に入れているようなものです。ぜひこのチャンスを最大限に活かしましょう!年明けのこのタイミングで、ぜひ5月までの計画を考えてみてくださいね。