積み残しはOK！
焦る気持ちが効率を下げないよう
残り時間が少なくなってきましたね。
何を見ても出題されそうな気がして「あれもこれもやらなくちゃ！！やばい！！間に合わない！！！」ってパニック状態になっている人も少なくないと思います。
まぁまぁ、ちょっと落ち着いて！
焦る気持ちは当然ですが、焦るがゆえに、いろんなものに手を出して、どれもこれも中途半端に終わるのは最悪です。
歯科医師国家試験は「満点を目指す試験」でも「トップを目指す試験」でもありません。
地味な点数だとしても、合格基準をこえればOK。
逆に満点取ろうとしたら１０年かけても無理です。つまりは、どんなに成績が良い人だって、何かしら積み残しがあるのが当たり前なんです。
なにより大切なのは
積み残しをしないこと
ではなくて
優先順位を間違えないこと！！
もちろん、ベストなのは「すべてにおいて万全の準備ができている」状態。
けど、それができる人はいません。
現実的な落とし所として、ベターなのは「合格に直結する部分が積み残されていない」状態です。
ここまできたら、大事なところをきちんと積み残さなければ、出題頻度が低い部分は積み残したとしてもOKと割り切りましょう。
１２月３１日までに
１月に最高のラストスパートができるよう、年末までに「優先順位の見直し」をしておきましょう。
これまでの模試で不安が残る合格基準はどれですか？
そこを上げるためには、どの科目にどのくらい時間をかけるべきですか？
「一般問題」や「臨床実地問題」のバランスは取れていますか？
もしバランスが悪いなら、底上げするために必要なメニューはなんですか？
一度、勉強した教材で「忘れかけている部分が多そうな」ものはありませんか？
最後の最後にすべきことは、一人ひとり異なります。自分のこれまでの勉強や、模試の成績を見直し、自分にとっての「優先順位」を洗い出しましょう。
教材別に最後の見直しをする場合は
自分が最後に見直したいメニューをスマホのメモなどにまとめるのも良いのですが、物理的に教材を並べてしまうのもオススメです。
たとえば
優先順位１位：実践の放射線 臨床実地問題解き直し
優先順位２位：これまで書き込みをしてきたニューテキストの必修見直し
優先順位３位：間違えた問題が多かった第二回公開模試の解き直し
優先順位４位：ずっと使ってきた大学の小児の講義の資料見直し
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という感じだったら
「これらの優先順位をつけた教材を取り出して山にする」→「本棚などに優先順位が高い順に並べる」
１月に入ったら、ひたすら優先順位が高い順にやり直していきます。全部やることが大切なのではなく、優先順位が高いものがきちんと終わればOK！シンプルな方法ですが、「ノルマが見える」と焦りは減りますし、迷うことなくすべきことに取り組むことができます。
優先順位に迷う場合
全国順位が真ん中以下の場合は
攻めの科目の優先順位を高くしましょう。また他の記事でもお伝えしていますが、模試の「正答率が高い問題」をベースにした勉強をひたすら突き進めるのもおすすめです。
全国順位が真ん中以上の場合は
すでに、これまでも自分の戦略を立てて、それを実行してきたと思います。明らかにリスクがある領域などが残っているなら優先順位に迷うことも無いでしょうし、それでも迷うのは気持ち的な問題だと思います。ただ努力を積み重ねてきたのであれば、欲が出るのは当たり前。そこに引け目を感じる必要はありません。
手堅くいこうとする人は抵抗を感じるかもしれませんが、ここは「直感」で優先順位を決めましょう。
努力と経験に裏打ちされた直感は、いつだって正しい。
これは解答を選ぶときにも通じることですが、「根拠のない勘」と「無意識の中に積み重ねがある直感」とは天と地ほどの開きがあります。
考えられることはすべて考えた。それでも迷うときには、これまでの自分を信じて、「これを見直しておきたい」ものをピックアップしましょう。大丈夫。それで間違いありません。
この時期は
受験生の皆さんにとっては、本当に苦しい毎日ですよね。精神的にも、身体的にも、疲れはかなり溜まっているでしょう。
でも「火事場の馬鹿力」の言葉のとおり、人間って追い込まれると自分でも信じられないほどの力を発揮できます。だからこそ、限界までがんばってほしい。そう思います。
115期は出題基準の変更もありますし、新型コロナ感染も今後どうなっていくのか予想がつきません。
誰だって、自分が十分にやってきたかと問われれば、自信がなくなってしまうでしょうが、何もがんばらないまま受験資格を得ることなんて不可能です。絶対に一人ひとり積み重ねてきたものがあるはずです。それを最大限に増幅させましょう。
泣いても笑ってもあと１か月ちょっと。がんばりましょうね！！！
