新型コロナと国試対策
「さあ4月から本格的にがんばるぞ!!」と思っていた受験生も多かったでしょうが、そんな矢先のコロナ騒動。
これからどうなっていくのか予想もつきませんが、残念ながら受験は待ってくれません。こんな大変なときだからこそ、しっかり対策を考えていきましょうね!
なにしろ早めの対策を
「9月入学・始業」変更案も出ており、歯科医師国家試験などの資格試験も時期がずれこむ可能性もゼロではありませんが、就職活動なども含めて社会的な影響が非常に大きいため、現段階においては実現の可能性はかなり低いのではないかと個人的には思っています。例年通り、1月いっぱいがリミットと考えましょう。
こういった異例の事態ですので、各大学や予備校も学生さんに不利益が生じないよう考えてくれるでしょうが、年間カリキュラムには状況に応じた変更が入るでしょうし、6年生の場合には卒業試験のスケジュールもなかなか確定しない恐れがあります。
アドバイスと言うには当たり前過ぎて恐縮ですが、結局のところ「先々のことは考えてもわからない。今できることは、十分に備えておくこと」以外にありません。
外出できない今だからこそ、それをプラスに結びつけていきましょう。時期的にも、スタート時のプランニングをがっちりとやっておくのがおすすめです!
偏った勉強にならないための工夫を
歯科医師国家試験の合格基準のほとんどは相対基準。つまり「皆が正解している問題で正解」さえすれば絶対に合格します。さらにマニアックに走らないことは時短にもつながりますので、効率的な受験勉強には欠かせません。
ただ「受験生なら、これ知ってて当たり前」と見分ける能力は自分一人ではなかなか身につきませんし、時間をかけたトレーニングが必要です。
今回、コロナの影響で一人自宅にこもって勉強している方は多いと思います。基本的に勉強は一人でするものなので、知識の整理や暗記、問題演習などは一人でどんどん進めていって大丈夫です。ただ、必ず「人とずれていないか」チェックは入れていきましょう。
こんな時期だから、LINEのグループビデオ通話など使ったグループ勉強会がおすすめです。
グループ勉強会のやり方
人数は5人以上、メンバーはバランス良く
人数が少なすぎると、全員でマニアックな方向に走ってしまう可能性があります。この勉強会の目的は「受験生の平均を知る」ことですから、10人程度のグループが最適でしょう。少なくとも5人以上をおすすめします。
また得意科目や苦手科目が偏っていると、これまた全員でハマるだけという結果になってしまうので、そこのバランスもできる限り取っておきましょう。
成績が良い人ばかりを揃える必要はありませんが、各科目ごとに「成績上位1/3」くらいのメンバーをそろえておくと完璧です。
毎日、夜に1時間
朝から勉強会までの時間は、一人でしっかりと勉強。その結果を全員で持ち寄り、勉強会で処理しましょう。
グループ学習は長すぎても良くないので、毎日実施するなら1時間程度を上限とするのが良いでしょう。
勉強会ですること
基本的には「一人で勉強していてわからなかったこと」の持ち寄りと処理です。
具体的には
一人で勉強していて知らないこと、わからないことが出てきたら、自分で調べたり考えたりする制限時間を決め、その時間内に処理できなかったら勉強会で質問
→ 勉強会で皆に「これわかる?」と聞いてみる
→ わからないという人が大多数なら、その部分は後回し。目印の付箋やメモを残し、次に進む。ほとんどの人がわかる場合には教えてもらい、完璧に頭に入れる。
「わからない人が大多数」なのに、グループ全員でそこにハマるのは禁物です!よくわからないまま先に進むのはモヤッとするかもしれませんが、ほとんどの受験生が知らないことに時間をかける意味は一切ありません。それよりも「皆が知っていることを一つでも多く発見」して「それを完璧に自分の中に叩き込む」ことに集中しましょう。
自宅で一人で勉強する時間が長いということは、自分で選択できる自由度が大きいということ。
この期間を上手に使った人とそうでない人とではとてつもなく大きな差が生じることでしょう。
「あのときがあって逆に良かった」って思えるよう、がんばりましょうね!!