適切な目標設定で、実現可能性アップ!

SMARTの法則をご存知ですか?これは目標を現実にするために必要な要素をまとめた目標設定法で、5つの要素から成り立っています。

Specific:目標は明確?
Measurable:目標達成率は測定可能?
Assignable:役割分担してる?
Realistic:現実的な目標設定?
Time-related:期限を設定してる?

ビジネスシーンの中で広く用いられている方法ですが、歯科医師国家試験対策にも応用が可能です。ここでは自分の目標設定が適切なものかチェックしてみましょう。

※「Assignable:役割分担してる?」これはチームで行うプロジェクトの達成に必要な要素なので除外します。

Specific:目標は明確?

これはいうまでもなく「歯科医師国家試験に合格すること」ですね。

Measurable:目標達成率は測定可能?

さて、問題はここです。「めざすべき目標達成率はどのくらい?」と受験生に質問すると、ほぼほぼ返ってくる答えは「できるだけ」とか「そりゃ高いほうがいいけど、、」とふんわりしたものばかり。。。これでは曖昧すぎます。めざすべき目標達成率、つまり合格可能性をきちんと設定しましょう。

ちょっと乱暴ですが、模擬試験の総合得点と合格可能性は以下のような関係になります。

模試総合点 → 合格可能性
 450点 → 90%
 430点 → 70%
 400点 → 50%
 370点 → 30%
 350点 → 10%

模試、国試、それぞれ難易度によって得点は変わりますし、総合得点だけでなくバランスも合否に大きく影響するので、あくまでもざっくりとした参考とお考えください。
「模試の平均総合点って400点前後。平均なら合格するんじゃないの?」という疑問を持った方。そうならない理由はまた別の記事でご説明させていただきます。

自分が今どのランクで、残り時間がどれだけあって、どのランクまで到達したいのか。それをしっかりと決めてください。

Realistic:現実的な目標設定?

多くの受験生が及び腰になってしまうのは「現実的か」というポイントですよね。確かに今のレベルが合格可能性10%、国家試験が一ヶ月後、目指す合格可能性が90%だとしたら、これは現実的とは言えません。ただ、残り1年あったらどうでしょう?可能性がみえてきますね。

また、現実的かどうかは、皆さんがどこまで勉強に自分の時間を使うのかによっても変わってきます。たとえ今のレベルが合格可能性70%だとしても、「あんまりいっぱい勉強するの苦手なのよね−」と毎日4時間程度しか勉強しなかったら、90%まで持っていくのは不可能でしょう。

つまり現実的かどうかは

  • 現在の自分の合格可能性
  • 目標とする合格可能性
  • 残りの期間
  • 毎日の勉強時間

この4点で判定することができます。高すぎず、低すぎず、妥当な目標設定になっているかどうか確認できましたか?この段階で「このレベルを目指すながら◯時間はやらないとダメなんだ」という覚悟を決められたと思います。

Time-related:期限を設定してる?

これは言うまでもなく、次の歯科医師国家試験の日になります。ただ、大幅にレベルを上げたい場合には、全国模試の各回を期限とし、その都度達成したいレベル設定をする方が良いでしょう。5年生であれば、第一回目の全国模試を期限として対策を進め、そこで出た結果をもとに国家試験本番での目標設定を新たに行うことをおすすめします。

「こんなはずじゃなかった」とは思ってほしくないから

これだけ厳しい国家試験。ほとんどの受験生はすでに必死にがんばってます。けれど、国試って結果がすべてですよね。

どんなにがんばっても、合格できなかったら意味が無い。

こういうと厳しく聞こえるかもしれませんが、皆さんが一生懸命がんばって、それでも不合格になってしまったときに「まぁでもよくがんばったからいいじゃない」なんて言われたら激怒することでしょう。

努力を確実に結果につなげるために、できることは何でもやっておきましょう。最終的な結果は誰にもわかりませんが、今の状態や自分の目標を明確にすることは十分に可能です。正しい目標設定をして、夢を必ず現実のものにしましょうね!