最終日ですね

残り一日となりました。

直前になればなるほど見直したものはしっかりと記憶に残るので、不安が残る部分をしっかりと見直しておきましょう。試験と同じく、皆さんの直感はこれまでの経験に裏打ちされたもの。考えすぎなくても大丈夫です。自分が「これ!」と思った部分を最後に確認しておきましょう。

今日の勉強が終わったら

「やるだけのことはやった」

そんなふうに気持ちを切り替えてください。

準備期間において「不安な気持ち」は自分を追い込む起爆剤にもなりますが、試験当日はできるだけ平常心でいくことが大切です。

楽観も悲観もせず、ただただ一問に全力を尽くせるよう、気持ちを一度リセットしましょう。

そのためには、あまり変わったことはしないことをオススメします。試験前日だからといって、極端に勉強時間を増やしたり、次の日に早く起きようとしたり。ただでさえ緊張感が増しているところに、いつもと違う行動を入れ込めば、否が応にも緊張感はさらに高まります。

理想は「日常の延長」、ですので第4回模試くらいの気持ちでいきましょう。

「不安な気持ち」は認めてあげてください。
不安は無理やり押し殺そうとするほどに増幅します。
不安なのは当たり前。これまでがんばってきたからこその不安ですよね。
「そりゃそうだよね。不安になるのが普通だよね」って受け入れてしまったほうが心は落ち着きます。

夜眠れないときには

あれもこれも見ておきたくて寝る時間ももったいない。その気持はよくわかりますが、2日間を乗り越えるために、最低でも11時には寝る準備をはじめましょう。

一般的に不眠の克服には「眠たくないときには無理してベッドに入らない」ことが有効とされていますが、これはあくまでも「長期的な改善を図るための方法」です。

眠たくなくても横になっているだけで体力は回復します。このとき、スマホは厳禁!目に光をいれたらどんどん眠れなくなりますし、入眠に必要なのは「退屈」です。

何もせずに横になっているといやな想像が湧き上がってしまう。そんな時にはpodcastやradicoなどの音声メディアを小さな音でかけておきましょう。ニュースや経済番組など、騒がしくなく、淡々としたものがオススメです。

自分では「一睡もできなかった」と思っても、実はそれなりに寝ていたということも多いので、部屋を暗くして楽な姿勢でゆっくりと呼吸を整えましょう。

ショックアブソーバーを作る

混乱なく2日間が終わることを心から祈っています。皆さんもきっとそうでしょう。

でも

「国試では必ず何かが起こる」

そう思っておいてほしいのです。

例えば、見たこともないような問題がいきなり出題されたり、そんな問題が何問も続いたり。

また「受験票を忘れる」など、いつもの自分だったらありえないようなことをしてしまったり。

国試はそういうものです。だからこそ、過信は禁物。何か起こることを前提としておいてください。

これらのことは落ち着いて対応さえすれば、すべてクリアできます。

きっと何か起こるんだろうなと思っておけば、いざというときに「やっぱりねー」とショックを流しやすくなります。「うわ!」と思ったら、まずは深呼吸。あわてることなく、冷静に対応しましょう。

良い国試になりますように

皆さんはこれまで、さまざまな思いを抱えて、それでも前を向いて、がんばりぬいて

今このゴール一歩手前までたどり着きました。

残るハードルはひとつだけ。皆さんのもつ力でしっかりと乗り越えていきましょう。

気負う必要はありません。落ち着いて、素直に一問ずつ向き合えば、自ずとゴールは近づいてきます。

皆さん、一人ひとりにとって良い歯科医師国家試験になること、心から祈っています。