第111回歯科医師国家試験合格発表について

合格率

107回以降、全体合格率はほぼ変わらず。

 出願者数受験者数合格者数合格率
新卒者 24691932150577.9% 
既卒者 12521227 53442.7%
全 体 37213159203964.5% 
※既卒者データについては公表されていないため、弊社で算出

全体の合格率は64.5% (参考110回:65.0%)→0.5%ダウン
新卒者の合格率は77.9% (参考110回:76.9%)→1.0%アップ
合格者数は2039人 (参考110回:1983人)→56人増加
不合格者数は1120人 (参考110回:1066人)→54人増加

合格基準

領域の区分が変更になり、「禁忌肢」が廃止される。ボーダーは全体的に低めに。

第111回歯科医師国家試験の合格基準

一般問題(必修問題を含む)を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、
(1)領域A(総論)59点以上/99点 
(2)領域B(各論I~Ⅱ)125点以上/169点 
(3)領域C(各論Ⅲ~Ⅴ)131点以上/205点 
(4)必修問題64点以上/ 80点
但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。

<過去の合格基準との比較>
(1)領域A:59点以上/99点(59.6%)
110回 70点以上/109点(64.2%)
109回 65点以上/109点(59.6%)
108回 68点以上/109点(62.4%)
107回 67点以上/106点(63.2%)
106回 66点以上/127点(52.0%) 
105回 82点以上/124点(66.1%)
104回 75点以上/130点(57.7%)
※104〜106回の領域A:総論・各論Ⅰ→107回以降の領域A:総論のみ

(2)領域B:125点以上/169点(74.0%)
110回 130点以上/180点(72.2%)
109回 128点以上/184点(69.6%)
108回 127点以上/185点(68.6%)
107回 125点以上/185点(67.6%)
106回 129点以上/175点(73.7%)
105回 130点以上/176点(73.9%)
104回 104点以上/171点(60.8%)
※104〜106回の領域B:各論Ⅱ・各論Ⅲ→107回以降の領域B:各論Ⅰ・各論Ⅱ・各論Ⅲ→111回以降の領域B:各論Ⅰ・各論Ⅱ

(3)領域C:131点以上/205点(63.9%)
110回 136点以上/209点(65.1%)
109回 122点以上/196点(62.2%)
108回 139点以上/205点(67.8%)
107回 125点以上/205点(61.0%)
106回 119点以上/199点(59.8%)
105回 128点以上/200点(64.0%)
104回 101点以上/195点(51.8%)
※104〜106回の領域C:各論Ⅳ・各論Ⅴ→107回以降の領域C:各論Ⅳ・各論Ⅴ・各論Ⅵ→111回以降の領域C:各論Ⅲ・各論Ⅳ・各論Ⅴ

採点除外等

全15問で110回歯科医師国家試験より7問増加。必修除外と複数解答は10問で大幅に増加

第111回歯科医師国家試験における採点除外等の取扱いをした問題

A問題  問8 問11 問23
B問題  問14 問32 問43
C問題  問6 問7 問8 問13 問14 問18 問20 問89
D問題  問71

※除外理由別の一覧
・必修として妥当でない→不正解者は除外:A8、A11、B14、C6、C7、C8、C13、C18、C20
・設問が不十分・不明瞭→採点対象から除外:D71
・選択肢が不明確・不適切→採点対象から除外:B43、C89
・4つの正解がある→4通りの解答を正解とする:B32
・複数正解:A23、C14(必修)